コーティングとは
コーティング(coating)とは、基材に成膜や表面処理を施すことで機能を付与する技術です。
コーティング技術は、光学やエレクトロニクス、自動車、包装・パッケージング、建築・土木など、多岐にわたる分野で使用されています。
コーティング具体例
1.プラスチックフィルムの眩しさを低減する
プラスチックフィルムにAG(アンチグレア/防眩処理)コーティングをすることで、光沢のある表面をマットな質感にすることができます。ぎらつきを抑え映り込みを低減し、屋外や明るい場所での視認性を高め眼精疲労を抑制します。主にスマートフォンやパソコンなどのディスプレイに用いられています。
2.プラスチックフィルムの反射を低減する
最新型の自動車では、ナビゲーションの大型化や計器類のディスプレイ化が進んでいます。
表面にAR(アンチリフレクション/反射防止)コーティングすることにより、視認性や安全性を高めることができます。
3.プラスチックフィルムのキズや汚れを防止する
タブレット端末などの電子デバイスにおいて、近年では教育業界を中心に需要が高まってきています。
画面のフィルムにハードコーティングをすることで、タッチペンによるキズや汚れが抑制されます。
4.ガラスが割れたときに破片が飛散するのを防止する
スマートフォンなどの電子デバイスでは、薄型化や軽量化が進んでいる一方で、ディスプレイが破損したときの安全策として飛散防止の需要が高まっています。フィルムに表面コーティングをすることで、衝撃や落下時のガラス飛散リスクを低減することができます。
5.プラスチックフィルムに付着した指紋をふき取りやすくする
AF(アンチフィンガープリント)とは、指紋や脂汗などがつきにくく、指紋がついても簡単にふき取れる表面処理技術のことです。スマートフォンやタブレット、車の内装部材などにおいて、高級感のある表面の美しさを長期間維持できることが期待されます。
コーティングプロセス
- 1. 混合
塗布する粘着剤と適正な配合量で添加剤を投入し、塗液を混合します。 - 2.コーティング
膜厚を設定し、基材または剥離シートに混合した塗液を塗工します。
一般環境コーティング生産ラインからクリーンコーティング生産ラインが対応します。 - 3.乾燥
適正な乾燥条件で、塗工した塗液を流し、塗液の中の溶剤を飛ばします。 - 4.巻き取り
乾燥したテープの原反ロールを巻き取ります。 - 5.巻き返し
販売するテープの巻き長さに合わせて、原反ロールの巻き返しを行います。 - 6.スライス
5mm幅までのテープを提供するため、巻き返しした製品をスライスします。 - 7.梱包
梱包仕様に基づき、個包装からパレート梱包まで行います。
粘着テープをはじめ、表面コート剤(ハードコート、AG/AR/AF など)の加工製品のコーティングサービスを提供しています。また、ご要望によりワンストップ加工も対応可能ですので、お気軽にご相談ください。