微粉体

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機能性微粒子 ケミスノー™

当社のケミスノー™は、独自の重合技術により開発された機能性微粒子です。
ケミスノー™は、メタクリル酸メチル・スチレンおよびその共重合体をベースとしており、架橋度や官能基の制御によりさまざまな特性を発現します。
お客さまが使用されるベースの素材に添加・混合することで、新たな機能が付与されるため、幅広い用途でご使用いただける製品です。

機能性微粒子 ケミスノー™

ケミスノー™の特徴

素材とアクリル系樹脂粒子の「ケミスノー™」を混ぜることでさまざまな特性を持ち、幅広い用途にご利用いただけます。

ケミスノー™の特徴

アクリル樹脂の特徴

アクリル樹脂の特徴

用途

ケミスノー™はその機能性より、液晶ディスプレイの光拡散剤や塗料の艶消し剤、トナーの外添剤など、さまざまな用途に使用されています。

液晶ディスプレイ(光拡散)

ケミスノー™はその透明性・光拡散性の特長から、液晶ディスプレイの分野に長年の採用実績があります。単分散粒子のMXシリーズまたは中分散粒子のMZシリーズは、輝度が高くなりやすい特長を持っています。
また、耐溶剤性、耐熱性を向上させたグレードも取り揃えており、用途に適した微粒子の提供が可能です。

光拡散シート

ケミスノー™は、高輝度の光拡散シートの開発には欠かせない製品です。主に光拡散剤として使用されていますが、裏面のアンチブロッキング層の粒子としても使用することが可能です。

光拡散シートの構成図
光拡散シートの構成図
推奨シリーズ
  • 架橋アクリル単分散粒子「MXシリーズ」
  • 架橋アクリル中分散粒子「MZシリーズ」
  • 架橋アクリル多分散粒子 高耐熱グレード「KMRシリーズ」

光拡散板

ケミスノー™は光拡散板の光拡散剤としても使用されています。
KMR、KSRシリーズは耐熱性を有しているので、練り込み温度の高いPC樹脂にも使用可能です。

光拡散板の構成
光拡散板の構成
推奨シリーズ
  • 架橋アクリル多分散粒子 高耐熱グレード「KMRシリーズ」
  • 架橋スチレン多分散粒子 高耐熱グレード「KSRシリーズ」

KMRシリーズの光学データ

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  基材:PC樹脂 基材:PS樹脂
品番 粒子添加量
(%)
拡散率
(%)
透過率
(%)
ヘイズ
(%)
拡散率
(%)
透過率
(%)
ヘイズ
(%)
KMR-3TA 2 76 55 99.3 70 58 99.8
3 84 52 99.6 79 54 99.8
4 88 50 99.6 90 50 99.8
  • 注) 樹脂と粒子を混合ペレット化した後、2mm厚の樹脂板に射出成形した試料で評価。

塗料

ケミスノー™は、建築材料や自動車などに用いられる塗料の艶消し剤として使用されています。
無機系の艶消し剤と比べ、塗料の耐候性・耐傷付き性などが向上し、塗料への分散性も良好です。

艶消しについて
艶消しについて
推奨シリーズ
  • 架橋アクリル中分散粒子「MZシリーズ」
  • 架橋アクリル多分散粒子 高耐熱グレード「KMRシリーズ」

塗料にケミスノー™を添加することで塗膜表面に出た粒子が光の散乱を起こし、艶消し効果を発揮します。

塗膜のグロスと微粒子の添加量のデータ

MZシリーズを塗料に添加し、乾燥膜厚約27μm塗膜とした際の60°グロスのデータを記載します。
MZシリーズをご検討いただく際の参考資料としてご活用ください。

塗膜のグロスと微粒子の添加量のデータ

耐溶剤性データ

MZシリーズ、KMRシリーズは架橋度が高く、標準架橋品(MRシリーズ)に比べ耐溶剤性に優れています。

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シリーズ 架橋度 MEK 酢酸エチル BuAc シクロ
ヘキサノン
トルエン
MZ 超高
MR 標準
  • 耐溶剤性は、◎>○>△>×で表現。

トナー

ケミスノー™は、複合機などに使用されるトナーの外添剤として実績があります。添加する微粒子の粒子径や帯電性により、トナーの流動性やクリーニング性を改善することができます。また、トナーの帯電制御補助剤として効果を発揮します。

トナー

推奨シリーズ

  • 非架橋アクリル粒子「MPシリーズ」

化粧品

ケミスノー™をファンデーションに添加することで、ソフトフォーカス効果や化粧のび改善が得られます。

化粧品

得られる効果

ソフトフォーカス効果
ケミスノー™の光拡散性により、ソフトフォーカス効果を発揮します。

化粧のび改善
ケミスノー™を無機顔料に混ぜることによりファンデーションなどの流動性が向上し、化粧のびが改善されます。
リキッドファンデーション用にも溶解しない架橋タイプの品番や水分散性が良好な品番も取り揃えています。

推奨シリーズ

  • 架橋アクリル多分散粒子「MRシリーズ」
  • 非架橋アクリル粒子「MPシリーズ」

アンチブロッキング剤(AB剤)

ケミスノー™をフィルムに練り込むまたは塗工することで、フィルムの表面に凹凸性を付与し、フィルム同士の密着を抑制する効果があります。
ケミスノー™は透明性が非常に高いため、無機材料に比べフィルム外観に影響を及ぼしにくい特長があります。

  • 注)ポリオレフィン等衛生協議会の自主基準制度に確認登録している製品はありません。
アンチブロッキング剤(AB剤)
アンチブロッキングについて
アンチブロッキングについて
推奨シリーズ
  • 架橋アクリル単分散粒子「MXシリーズ」
  • 架橋アクリル多分散粒子「MRシリーズ」
  • 架橋アクリル多分散粒子 高耐熱グレード「KMRシリーズ」
  • 架橋スチレン多分散粒子 高耐熱グレード「KSRシリーズ」

微粒子の凹凸により、重なるフィルムとの接触点を減らします。これにより、傷付き防止や密着を抑制する効果があります。

FRP(BMC、SMC)

ケミスノー™は、FRPの成型時(SMC・BMC)に低収縮剤として長年の実績があり、発色性に優れた成型物を得られます。

FRP(BMC、SMC)

得られる効果

低収縮剤を使用した成形例

SGP-150C
SGP-150C
一般の高分子低収縮剤
一般の高分子低収縮剤

ケミスノー™SGPシリーズは一般の高分子低収縮剤と比較し、発色性に優れた成形物が得られます。

推奨シリーズ

  • 架橋スチレン多分散粒子「SGPシリーズ」

多孔質材料(造孔材)

ケミスノー™を各種マトリックス材料と混合・成型し、当該微粒子を溶解除去・加熱分解させることでマクロ孔の細孔を持つ多孔質材料を作製できます。

多孔質材料(造孔材)
粒度:単分散タイプ 電子顕微鏡写真
粒度:単分散タイプ
電子顕微鏡写真
粒度:多分散タイプ 電子顕微鏡写真
粒度:多分散タイプ
電子顕微鏡写真

粒子サイズ、粒度分布

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シリーズ MX
MXシリーズ
MZ
MZシリーズ
MR
MRシリーズ
KMR
KMRシリーズ
MP
MPシリーズ
タイプ PMMA PMMA PMMA PMMA PMMA
サイズ[μm] 0.3-30 5-30 1-10, 200< 3 0.15-0.4
分布 単分散 中分散 多分散 多分散 単分散
架橋 架橋 架橋 架橋/非架橋 架橋 非架橋
特徴・強み 優れたサイズ均一性 超高耐溶剤性 低熱分解可能 高耐熱性 サブミクロンサイズ

推奨シリーズ

  • 架橋アクリル単分散粒子「MXシリーズ」
  • 架橋アクリル中分散粒子「MZシリーズ」
  • 架橋アクリル多分散粒子「MRシリーズ」
  • 架橋アクリル多分散粒子 高耐熱グレード「KMRシリーズ」
  • 非架橋アクリル粒子「MPシリーズ」

耐溶剤性

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メタノール メチルエチルケトン 酢酸エチル トルエン
溶剤可溶タイプ 不溶 不溶 可溶 可溶 可溶
耐溶剤タイプ 不溶 不溶 不溶 不溶 不溶
粘度変化データ例(溶媒:MEK 固形分:各30%)
粘度変化データ例(溶媒:MEK 固形分:各30%)

熱分解後の残分比較

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  天然高分子
(エチルセルロース)
合成高分子
(ポリビニルブチラール)
弊社品
(A)
弊社品
(B)
加熱残分(%) 9.5 2.5 0.2 0.02
  天然高分子 加熱残分 合成高分子 加熱残分 弊社品(PMMA) 加熱残分 弊社品(MR-260IBS) 加熱残分
  • (試料を窒素雰囲気下にて500℃で15分加熱した時の残留成分重量/測定試料重量)×100 で算出

熱分解挙動

熱分解挙動

製品一覧

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シリーズ名 主組成 架橋度 粒度分布 平均粒子径
領域(μm)
アクリル系 標準~高 単分散 0.3~30
アクリル系 超高 中分散 5~30
アクリル系 標準~高 多分散 1~10
アクリル系 超高 多分散 3
スチレン系 標準 多分散 3
アクリル系 単分散 0.15~0.4
スチレン系 標準 単分散 1.3~5.0
スチレン系 低~標準 多分散 20, 55

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