加飾フィルム用粘着剤SKダイン™
製品概要
加飾フィルム用粘着剤は、自動車の内外装カーラッピングをはじめとする工業製品の装飾や保護に使われています。塩ビなど可塑剤を含むフィルム・被着体にも好適で、ガソリンが付着する場所にも使用可能です。
また、ノントルエンタイプで環境にも配慮した製品です。
高耐熱・高耐久性を有し、貼り合わせる素材に合わせたさまざまなラインナップを取り揃えておりますので、ぜひお問い合せください。
製品特性図
特長
加飾フィルム・カーラッピング用途
- 耐可塑剤性
- 耐ガソリン性
- 耐熱性
- 耐ブリスター性
- オレフィン素材接着性
- ノントルエン
利用例
「可塑剤のブリードをブロックし、糊残りなし」
通常の粘着剤では、可塑剤が粘着層に移行し、糊残りが発生します。SKダイン™1310DTは、可塑剤が移行しにくく、移行した場合でも物性を損なわない設計のため、糊残りが発生しません。
一度貼った加飾フィルムに傷がつき意匠性が損なわれても、フィルムを剥がせば、洗浄に手間をかけず再び新しい加飾フィルムを貼ることができます。
代表的な品番
※横にスクロールできます。
品番 | nv(%) | 粘度 | 特長 | |||||||
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(Pa・s) | 粘着力 | 耐可塑剤 | 耐ガソリン性 | 耐熱性 | 耐ブリスター性 | オレフィン素材接着性 | ノントルエン※ | 備考 | ||
1310DT | 35 | 8.0 | 強 | ○ | ○ | ○ | ○ | 低温貼りつけ良好、 塩ビ好適 |
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1338DTGB2 | 35 | 1.5 | 強 | ○ | ○ | ○ | 貼りつけ作業性、 長期再剥離性良好 |
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1701DT | 30 | 4.5 | 強 | ○ | ○ | ○ | 素材全般、 特にオレフィンに高耐熱性 |
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1838DTGB | 21 | 5.0 | 強 | ○ | ○ | ○ | ○ | 耐熱・耐湿熱性良好、 経時or加熱で粘着力UP |
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CP | 19 | 3.0 | 強 | ○ | ○ | ○ | ○ | 素材全般、 特にオレフィンに高耐久性、低タック |
- ※ 500ppm程度のトルエンを含有しています。
加飾フィルムとは
高機能フィルムをさまざまな製品に貼り合わせることにより、製品の意匠性の向上、機能性を付与することができます。
自動車製造工程で排出されるCO2の約30%が、塗装と乾燥を繰り返す塗装工程にあると言われています。
自動車外装の加飾は、従来の塗装(ウエット)からフィルム貼合(ドライ)プロセスへのシフトによる環境負荷低減が期待されています。
加飾フィルムに求められる性能は、以下が挙げられます。
(フィルム材質:PMMA・ABS・PVC・PC・PP他)
- デザイン性(見た目)
- 風合い(手触り感)
- 形状追従性(伸び、凹凸形状への適応)
- 耐久性(耐熱・耐湿・耐候・耐傷など)
粘着剤には、さまざまなデザインや機能を有したフィルムを容易に貼合し、長時間経過しても剥がれないことが求められます。
粘着剤に求められる性能としては、以下が挙げられます。
- べたつきが少なく、貼りつけ時の作業性が良好
- 経時の浮き、剥がれがない
- 伸びへの追従がある
- 耐熱時の発泡がない
- 基材密着性が高い
OMD(Out-Mold Decoration)用加飾フィルムの構成
加飾フィルムは、高透明なフィルムに印刷を施した意匠層と粘着剤層とを組み合わせた構成です。
必要に応じてトップにハードコート層、意匠層と粘着剤層間に支持層(バッカー層)を入れることがあります。
OMDの事例
OMD用粘着剤
自動車の内外装部材に貼りつける粘着剤には、次の性能が求められます。
- タックが低く作業しやすい
- 貼りつけ後の耐久性が高い(長期間屋内外で剥がれない)
特にOMDにおいては、伸ばして曲面に貼り合わせた場合、フィルムの収縮しようとする力で剥がれてしまう問題があります。
この問題に対応する製品として、フィルムの収縮応力に対して高耐久性を示す粘着剤のラインナップがございます。
上記品番以外にも、各種粘着剤を取り揃えております。
お客さまのご要望や用途をお伺いして提案します。お問い合わせお待ちしております。
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記載されているデータは参考値であり、規格値ではありません。
また、記載されている用途は、いかなる特許に対しても抵触しないことを保証するものではありません。